みなさんこんばんは。
先週後半の豪雨は大変でしたね。陸の孤島と化した三田市から自宅のある西宮に通じる道路がことごとく通行止めになり、私は木曜日・金曜日と三田市内に滞在を余儀なくされました。まだまだ被害に苦しんでおられる地域もありますが、幸い三田市は平静を取り戻したようですね。
なかなか経験しないほどの豪雨が明けたと思えば、真夏のカンカン照りのような陽気ですが、夏と言えば熱中症に注意ですね。
熱中症というのは、暑熱によって諸症状を呈するもので、ほかに明らかな原因のないものです。従来は症状に合わせて、熱失神、熱痙攣、熱疲労、熱射病などと呼ばれていました。私の子供の頃は「熱射病」という病名をよく耳にしていたように思います。
最近では「熱中症」で統一し、Ⅰ~Ⅲ度と分類されたりしています。簡単に言えば、病院に行かなくてもいい程度、病院で治療が必要な程度、入院が必要な程度、という感じです。
私なんかは昔から体育会系で育ちましたので、根性がないのと軽症熱中症は紙一重だと思ってしまう人間ですが、医者失格ですね…
ただ、暑さでぐったりしたら熱中症ということになってしまいますので、熱中症と診断されるケースが増えているように実感します。事実、熱中症関連の診断を受ける患者数は増えているとのことです。
1点だけ普段気になっていることをここでお話ししておきます。
38-40℃の熱が出て「熱中症かも?って言われたんです」というのをよく聞きます。確かに熱中症の時は熱がこもることはありますが、熱中症で発熱する原因は脳の体温調節機能の破綻にあります。すなわち、上で言うⅢ度のような主に重症のケースになります。42℃といった高熱になることもあります。意識がしっかりして普通に歩けているくらいであれば、それはたまたま風邪などの感染症による熱なんだろうと考えるのが先ですね。
最後に、私は熱中症を決して軽く見ているわけではなく、救急の現場で重症に遭遇して肝を冷やした経験もあるので怖さはわかっているつもりです。常に「熱中症かも?」もしくは「熱中症にならないように」という意識付けが重要なのは間違いありません。下のリンクのような対処法を参考にして、暑い夏を安全に過ごしましょう。私も老体に鞭打ってラグビーをしているので気を付けます。
http://www.wbgt.env.go.jp/heatillness_checksheet.php