みなさんこんにちは。
我が家の三男は生後3か月になりました。
自分の拳を不思議そうに眺めています。
このくらいの月齢の赤ちゃんによく見られるシーンですが、何をしているかご存知でしょうか?
ハンドリガード(Hand-regard)と呼ばれるもので、
ようやく腕や手を自由に動かせるようになり、
目の前の自分の拳を見つけて、
「なんだこれは???」という状態、といったところでしょうか。
まだ自分の体の一部であることもわかっていないかもしれません。
ところで、「赤ちゃんの目ってどれくらい見えているんだろう?」と思ったことがある方は少なくないと思います。
http://www.eyevision-pro.jpより
子供は、繰り返しものを見ることで視力が発達しますが、何らかの原因でその発達が止まってしまうことがあり、その状態を“弱視”と呼びます。
弱視は普通の近視などと違って、メガネやコンタクトレンズで矯正してもよく見えるようにはなりません。
一般に、3歳くらいまでが視力の発達に大切な時期だとされます。
そして、3歳で治療を始めれば弱視はほとんど治るとも言われています。
つまりは、それくらいの年齢までに発見してあげることが非常に重要ということですね!
しかし、弱視の発見は難しいんです!
なぜか…
☑幼児は視力が0.2程度あれば不自由がない。
☑片目の視力が良ければ支障がない。
☑正しく視力検査ができないことが多い。
では、ご家族レベルで弱視を疑うサインがあるとすると…
☑片目つむりをする。
☑顔曲げがある。
☑階段を降りるのが苦手。
☑家族に弱視の既往がある。
「小児科医は子供の総合診療医」ではあるものの、正直なところお恥ずかしいことに私自身は眼科領域に精通していません。
この度、「お知らせ」にもご案内しましたように、簡便に視力のスクリーニング検査が可能な機器を導入しました。
この検査機器は6か月以上のお子さんであれば、わずか数秒程度視線を合わせてもらうだけで検査が可能です。
小さなお子さんでなくとも、発達障害など何らかの理由で正しく検査ができない方にも検査が可能です。
せめて異常をキャッチして眼科専門医にご紹介し、お子さんたちの治るはずのものが治るようご案内できればと思っています。
*検査は通常の診察予約でお越しになるか、予防接種でお越しになった際などに受付でお申込みいただければ当日承ります。
*費用は、目の異常が疑われる方は保険適応になりますが、検診目的の場合は自費で700円(税込み)頂戴しております。