みなさんこんにちは。

 

今日10月30日は「卵かけご飯の日」らしいです。

無類の卵好きである私なんですが、卵かけご飯はさほど好きではありません。

どうでもいいですね。失礼しました。

離乳食を進めている赤ちゃんの卵アレルギーを気にされている方も少なくないと思いますが、ご家族が食べている卵かけご飯をひっくり返して体に浴びてしまうというケースに遭遇することがあります。

本人が食べるだけではなく、周囲も気を付けないといけませんね。

 

 

ところで、インフルエンザワクチンに関していまだに多いご質問が、

「卵アレルギーでも大丈夫ですか?」

です。

一言でお答えするなら、「大丈夫」です。

 

ついでに、もう一つよく誤解されているのが、

「インフルエンザワクチンでインフルエンザを発症する?」

ですが、答えはNOです。

 

 

では表題の件です。

インフルエンザウイルスの新しい治療薬としてゾフルーザが昨年3月に発売されましたが、関係学会より慎重投与を呼びかける動きが出てきたのを報道等でご存知の方もいらっしゃるかもしれません。

10月21日に日本小児科学会も「2019/2020 シーズンのインフルエンザ治療指針」の中で、

「12歳未満の小児には積極的な投与を推奨しない」と記しています。

理由は以下2点の懸案としてあります。

#1 小児における使用経験の報告が乏しいこと。

#2 耐性ウイルスが出現すること。

 

新しい薬というのはそれなりの臨床試験を踏まえて発売されるものですので、

#1に関しては12歳未満で特に重篤な副作用を認めた証拠があるわけではなく、「使用経験が少ないだけ」であり、

#2に関しても使用制限を設けるわけではなく、「耐性ウイルスの出現や伝播に注意する」

とコメントされています。

 

 

当院としましても、少なくともこの冬はこの指針に準じた方針で診療いたします。