みなさん、遅れまして明けまして。
昨年同様、この時期は勉強をサボっているためブログの更新が滞っております…
先日ご案内しましたが、今シーズンのインフルエンザワクチンはこれ以上の入荷が困難となりましたため予約受付を終了といたしました。
もし、「2回目が打てていないのにどうしよう!」といった方がいらっしゃいましたら、お電話か受付に直接ご相談ください。
さて、“2回目”といえば、
「何歳まで2回打たないといけませんか?」
といったご質問がしばしばあります。
日本では原則として、「13歳未満は2回」、「13歳以上は1回」が標準です。
一方、例えばCDC(アメリカ疾病予防管理センター)では以下のように推奨しています。
https://www.cdc.gov/vaccines/parents/diseases/flu.html
(以下、簡略化した和訳です)
お子さんが6か月を過ぎたら毎年ワクチンを接種しましょう。原則として6か月から8歳のお子さんで2回接種が推奨です。
・遅れて1月以降になってしまったとしてもインフルエンザのシーズン中であれば、接種は有益です。
・8歳未満で一度も接種したことがない、もしくは1回しか接種したことがない子は2回接種が推奨です。
・8歳以下でも、今までの人生で通算2回接種したことがあれば、1回接種で構いません。
国によって異なるのも不思議な話ですよね?
面白いのは、通算の接種歴が予防効果に関与していることです。
ちゃんと毎年受けることが重要な理由になりそうですね。
また、年が明けると多いご質問が、
「今さら打っても遅いですか?」
です。
👆にもあります通り、私自身も1月くらいまでは接種が有益だと考えています。
「有益」というものの、「打ってもインフルエンザになった!」という声はたくさんあります。
たしかに事実です。完全には防ぐことができません。
👇はシーズン毎の有効率を示しています。
Meiji Seikaファルマ 乳児・妊産婦へのインフルエンザワクチン接種
ちなみに、有効率とは「(1-相対危険)×100」(%)で算出されます。
はっ???ですよね
ひらたく言いますと、有効率が70%だとすると
「接種した100人中70人が発病しない」ではなく
「接種せずに発病した100人中70人は接種していたら防げただろう」です。
つまり、👆のデータでいきますと、
「接種せずにインフルエンザになった人がもし全員接種していたら、41-63%の人が防げていただろう」
となります。
裏を返せば、「接種していても37-59%の人がやはり感染した」ことになりますので、
そこそこの確率で、「打ったのになった人」が出ますよね。
でも集団全体で考えたら予防効果のインパクトは大きいですよね。
痛いのは嫌ですが、毎年の接種をおすすめいたします。