みなさんこんばんは。
久しぶりにしっかり雨が降った気がしますね。雪ではなく。
インフルエンザが流行しているとはいうものの、当院周辺の学校や幼稚園・保育園ではさほど爆発的な流行とまではいってなさそうです。
昨日(1/22)の兵庫県の報告ですが、やはり三田市の学級・学年閉鎖は他の地域よりも少ないです。
しかし、👇のように毎年流行のピークは第4週以降なんです。
第4週とはつまり・・・今週(1/20-/26)です。
まだまだこれからかもしれません。
ところで、感染予防のアイテムの一つにマスクがありますよね?
でも本当にマスクで予防できるんでしょうか?
インフルエンザウイルスの大きさってどれほどでしょう?
直径0.1μm(マイクロメートル=0.001mm)です。
では、マスクの網目の大きさは?
amazonで売れ筋のマスクを見てみました。そちらには「0.1μmの微粒子もカット」と表記されていました。
そうすると、単純に考えたらウイルスはマスクを通りません。
インフルエンザウイルスは、ウイルスそのものがむき出しで広がるというより、実際は咳やくしゃみなどの水分に包まれた飛沫として1-2m程度飛んで下に落ちます。(ウイルスは空中を漂い続けているわけではありません。)
しかもその飛沫の大きさは5μmもありますので、なおさらマスクが防いでくれそうですよね。
でも安心しないでください。
そもそも鼻と口をしっかり密着させて装着しなければ、隙間から吸い込んでしまいます。
さらには、正しく付けていてもマスク部分はウイルスだらけの可能性があります。マスクをやたらと触ったり、同じマスクを使い続けていたらそのうち手などを介して体に侵入します。
実はマスクには、ウイルスの侵入を防ぐ以外の効果もあります。
それは湿度を保てることです。
インフルエンザウイルスは湿度に弱いと言われていますし、乾燥によって粘膜の粘液量が低下すると感染しやすくもなります。
そう思うと、しばらく雨の日が続きそうなのは嫌なことばかりではなさそうですね。
最後に、「マスクでインフルエンザを予防できるのか?」に対する私なりの回答です。
1-2m以上離れていれば大量のウイルスを浴びることは少ないと思います。
「空間を漂っているものを吸い込まないように」と考えている方が多いかもしれませんが、それはあまり関係なさそうです。
つまり、「近距離での接触があるとしたら、正しく装着している場合は有効」でしょう。
「鼻、のどの湿度を保てるという点でも有効」
ただし、結局のところあちこち触った手でウイルスを体内に運んでしまうので、手洗い励行とか不必要に顔を触らないといった習慣も重要ですね。