みなさんこんにちは。

 

「たんこぶには砂糖水がよい」というのをお聞きになったことがあるでしょうか?

私は最近まで聞いたことがありませんでした。

科学的根拠はないと思っていますが、ここではその真偽は問いません。

一般的に打撲には、RICEです。

Rest:安静 Icing:冷却 Compression:圧迫 Elevation:挙上

 

ところで、授乳中のお母さんの中には、

「ご自身の食事が母乳に影響してお子さんのアレルギーにつながるのでは?」

とご心配の方もいらっしゃるのではないでしょうか?

答えはNOです。

 

「厚生労働科学研究班による食物アレルギーの栄養指導の手引き2017」には👇のように明記されています。

 

FA

 

ちなみに2つ目の項目のように、いたずらに食物アレルギーを恐れて離乳食の開始を遅らせることも推奨されておらず

3つ目のように湿疹の管理をきちんとできていれば(皮膚感作の話は以前の記事をご参照ください)、早期に卵の摂取を開始することが推奨されています。

 

当院では食物アレルギーに関して、小児アレルギーエデュケーターである中田看護師とともにより実践的なご案内を目指しています。

例えば、卵白の経口負荷試験の場合、

OFCegg

👇のように「負荷試験で卵白10gが食べられたら、ホットケーキ1枚は大丈夫だろう」といったご案内ができます。

OFCegg2

食物アレルギーの栄養指導より

 

 

実は冒頭の砂糖水の話は、お世話になっている保育施設様からのお問い合わせの中にあったものでした。

話題にしてすみません!

ただこの砂糖水の件もしかり、みなさんは母の食事と子の食物アレルギーの関係のように、

なんとなく信じていることや疑っていることがいくつもあり、

そしてそれがふとした話題から真偽を知るきっかけになることもあると思います。

診察中には躊躇せず何でもご質問ください!

こちらも本気でご回答いたしますので。