みなさんこんにちは。

 

お久しぶりのブログ更新です。

ここのところ、情報発信の媒体を主に各種SNSへシフトしていたのですが、

通信環境や閲覧場所の問題から、

ブログのような読み物のほうが都合が良いというご意見も頂戴しましたので、

改めてブログでの発信も怠らないようにいこうと思います。

 

 

さて今回は、先日第7回夜間オンライン相談室*でも話題にしました

「コロナワクチンのウソとホント」についてまとめたいと思います。

 

*夜間オンライン相談室:決まったテーマに関して事前に質問を募り、YouTube/Instagram/clubhouse(@sugita_fc)で質疑応答形式のライブを定期的に実施しています。

 

どのようなワクチンであっても、

感染に対する一定の予防効果が得られる一方で、

リスクもゼロではありません。

特に今回の新型コロナウイルスワクチンについては、

多くの方がその効果を認めていながらも、

軽微な副反応も含めた安全性の部分に懐疑的な見方が非常に多いという現状です。

私は各個人がリスクとベネフィットを”正しく”理解した上で接種の判断をして頂きたいと思っています。

 

そこで、ベネフィットとリスクについて簡単にご紹介しておきます。

(詳細は厚労省のサイトや下にご紹介する著書等をご覧ください。)

 

まずはベネフィットについて。

 

☑ベネフィット

👉発症予防効果

 ファイザー製、モデルナ製ワクチンはそれぞれ95%、94%と高い効果。

 アストラゼネカ製は70%程度と言われるが、それでも一般的には高い水準。

👉重症化予防効果

 90%以上の効果があるとされる。

 例えば、2021年7月19日から8月20日までの東京における死亡者の内訳では、2回接種済み者が全体の2%しかいなかった。

👉感染予防効果

 上記2つの効果に比べて、感染予防効果を疑問視する意見が多いようだが、十分な効果があると考えられている。

 そもそも、「発症」に比べて「感染」の判定は難しく、これを正確に測定するのは困難。

 しかし、例えばイスラエルではワクチン接種者全体でPCR陽性者数が激減したというデータがある等、効果を裏付ける報告がある。

 参考:宮坂昌之先生著の『新型コロナワクチン本当の「真実」』

 

★ベネフィットのまとめ

 いずれの予防効果も高いと言える。

 

 

続いてリスクについて。

 

☑リスク

👉軽い副反応

 発熱、頭痛、接種部位の痛みといった諸々の副反応は、既存のワクチンに比べて頻度が高いものが多い。若年者ほど強い傾向。ファイザー製よりモデルナ製のほうがやや頻度が高い傾向。

👉重い副反応

 アナフィラキシー:全身性の重篤なアレルギー反応。ファイザー製、モデルナ製それぞれ100万回中4.7回、2.5回。ほぼ全例において適切な対応が可能。ただし、既存のワクチンは0.1回/100万回以下なので、ワクチンとしては頻度が高いが、それでも航空機事故に遭うくらいの確率。

 心筋炎:若年男性に多いと言われるが、それでも100万人中10人前後。しかも、コロナ感染による心筋炎のリスクはワクチンによる発症リスクの3倍以上、報告によってはそれ以上とも言われる。

 血栓症:アストラゼネカ製で報告。100万人中5-10人。概ね安全な対応が可能。こちらもコロナ感染による肺塞栓症や心筋梗塞といったもののリスクが、ワクチン接種で発症するリスクより圧倒的に高い。

👉漠然とした不安

 将来、遺伝子情報に何らかの影響?:RNAはせいぜい1-2日で分解され、消失する。しかも、感染性や病原性に関わらないパーツの”設計図”しかない。さらには、DNA→RNA→タンパク質合成という流れは原則として一方通行なので、DNA情報が組みかえられる可能性はないと言える。

 子宮や卵巣に影響?:上記の理由により、ないと言える。

 政府の陰謀?:荒唐無稽のレベル。

 *異物混入に関しては言及できるほど詳細がわかりませんので、今はコメントを控えます。

 

 

以上、非常に簡単にご案内しましたが、どうやら世の中には信頼性に乏しい情報が氾濫しているようです。

科学的根拠が明らかな情報や公的機関が公表している情報のみを収集してください。

 

私が残念に思うのは、ベネフィットを正しく理解せず、”漠然とした不安”で接種を避ける人がかなり多そうなことです。

もちろん、現在わかっていない、もしくは想像すらしていなかったリスクが将来判明するかもしれません。

ただ、そういう考え方こそ”漠然とした不安”と呼べるのかもしれません。

例えは不謹慎ですが、「いつ起こるかわからない南海トラフ地震を恐れる」ようなものです。

起こった時への備えをシミュレーションしておくしかないわけです。

その点においてワクチンに関しては、概ね想定、対応可能なのだと思います。

できることは、今わかっている客観的事実を正しく情報収集し、リスクとベネフィットを比較検討する。

最終的に接種するかはもちろん個人の自由です。

 

ちなみに、「このブログそのものが胡散臭いんですが」という方へ…笑

私も感染症学や免疫学の素人であるがゆえになおさら、エビデンスレベルの高い情報のみを材料に書いております。

極めてノーマルな情報しか提示していないつもりです。

 

 

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