みなさんこんにちは。

 

先日水ぼうそうのお話をさせていただきましたが、帯状疱疹ってご存知でしょうか?下の図はマルホさんのホームページより抜粋させていただきました。

 

水ぼうそうになると、そのウイルス(水痘・帯状疱疹ウイルスといいます)が治った後も神経節というところにずっと潜んでいます。それが将来、疲れやストレスなどで免疫力が低下した際に神経を伝って皮膚に症状を現します。それが帯状疱疹です。

ブログ帯状疱疹https://www.maruho.co.jp/kanja/taijouhoushin/about.html

 

中高生でもまれに見受けられますが、好発年齢は50代以上です。

水ぼうそうは1回きりですが、この帯状疱疹は複数回発症する方もいらっしゃいます。

水ぼうそうと違って、帯状疱疹では神経に沿って姿を現しますので、胸の左側だけ帯状に、とか右腕に直線状に、といった形で水疱ができます。通常強い痛みや痒みを伴います。

(ちなみに、帯状疱疹が1周したら死ぬ、なんていう都市伝説のようなものがあるらしいですが、普通は左右どちらか一方ですし、仮に1周しても死にません…笑)

平均的には1-2週間で水疱はかさぶたになりますが、痕が何か月も残ることがあります。また、頑固な神経痛を残すこともありますし、頭部に発症した場合には難聴や顔面神経麻痺を起こすこともある厄介な病気です。

また、周囲への感染も考慮する必要があります。理屈を考えればお分かりだとは思いますが、帯状疱疹が帯状疱疹として人にうつることはありませんが、水ぼうそうになったことのない方に水ぼうそうとしてうつることはあります。

 

帯状疱疹を患ったことがある方はまさに痛感されていると思いますが、症状も激烈なことがありますし、周囲への感染も気にしないといけません。

そこで2016年3月以降、50歳以上の方が対象ですが、水ぼうそうの予防接種を打つことで免疫を強化し、帯状疱疹を予防できるようになりました。それでも効果は約50%と言われていますが、少しでも予防できるのであれば意味のあることかと思います。