みなさんこんにちは。

先週あたりから溶連菌やアデノウイルスといった感染症が増えてきて、手足口病なんかも少し出てきましたね。そして昨日からは子供から大人までお腹の調子が悪い方が多いですね。

 

なんだかんだで真冬以外にも熱を出す子がたくさんいらっしゃるわけですが、当院ホームページのユーザー解析を見ても、熱に関係するブログ記事へのアクセスを多数頂いております。実はダントツは心雑音の記事でして、こちらに関しても近日中に第2弾を書こうと思います。

そして、世界中の日本人の方がホームページをご覧いただいているという緊張感もなかなかのプレッシャーでございます…笑

昨年のホームページ開設以来、下の青い国や地域からのアクセスがありました。これからも、少しでも海外で育児に不安を抱える方などのちょっとしたお役に立てればと思います。

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ところで熱といえば、熱性痙攣というのをお聞きになったことがある方も多いと思います。

「6か月~6歳くらい」のお子さんが、一般的に「発熱初日もしくは翌日」に、「目線が合わない」「唇が青い」「手足がつっぱる、びくんびくんする」といった発作を起こし、いわゆる痙攣は「数分以内」に自然におさまることが多いです。ただし、痙攣が止まってもしばらくぼーっとすることはよくあります。

 

今回ここでは詳しい病気の話や発作時の対処法は他に譲って、「熱性痙攣と解熱剤」についてお話ししてみようと思います。

 

熱性痙攣を起こした後や、熱性痙攣をたびたび起こすお子さんは、「解熱剤を使わない方がよい」という指導を受けることが多いです。

しかしながら、小児神経学会のガイドラインでは以下のように記載されています。

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噛み砕きますと、

☑「熱がまた上がると痙攣するかもしれないから」解熱剤を躊躇する必要はない。

☑「あらかじめ解熱剤で熱を下げても」痙攣は起こるときは起こる。

 

つまり、「痙攣とは別個の問題として解熱剤は使ったらいい」ということになります。

 

熱性痙攣は家庭のみならず、保育施設等でも対処が求められることが多いので、ご参考までに。