みなさんこんにちは。

三田もそろそろ梅雨入りでしょうか。季節感があるのが日本の良いところなんでしょうけど、梅雨が好きという方は少ないですよね…笑

そんな天気と同様に、体調も崩れがちな方が増えている印象です。だるさが続くとか微熱が続くといった働き盛りの若い方がいつもより多いようです。

 

3-4日前に熱を出して受診した子が、もう一度クリニックを訪れている場面を思い浮かべてみてください。

母「昨日の朝で熱は下がったんで幼稚園にも行かせたんですけど、まだ咳と鼻水がすごいんです。」

医「あー、確かにまだ胸の音はもう一歩というところですねー。」

母「咳のお薬がもうなくなるんで…」

医「ちなみに熱は昨日今日ともに完全に下がってるんですか?」

母「あっ、昨日の夜は一回38℃になってました。でも今朝はまた36℃でしたよ。」

医「あ、上がってるんですね…(やっぱり→心の声)」

母「元気かなと思って幼稚園にも行かせちゃったんですけど…」

 

小児科診察のよくある風景ですね。

ここで取り上げたいのは「熱の経過」についてです。

人間は生理的に朝は熱が低く、夕方にかけて上昇します。したがって、風邪などの感染症の治りかけで、朝は下がったけど夜はやっぱり高熱になるということは、さほど不自然ではありません。

見方を変えると、夜39-40℃も出ていたのなら、朝下がっていたからといって油断は禁物ということも言えます。

「本人が元気そうだった」という印象は、子供を診る上で非常に重要なことですし、1日で完全に解熱することももちろんありますので、登園・登校させるのもひとつですが、それで午後から熱を出してもおかしい訳ではないということです。

 

ただしご注意いただきたいのは、これが5日程度に長引いたときには、“ただの風邪”ではないこともありますので、血液検査などの再検討が必要なこともありますので、受診をおすすめします。