みなさんこんにちは。
働きアリの集団では、2割がほとんど働かないそうです。そしてその集団の中でよく働いていたアリだけを集めても、やはりそのうちの2割が働かなくなるようです。逆にほとんど働いていなかったアリだけを集めても、8割はちゃんと働きはじめるようです。
全員でしっかり働いてその時の仕事を効率よくこなすよりも、共倒れして組織を潰さないための本能のようです。
ところで、先週あたりからいわゆる「夏バテ」のような症状の大人の方の受診が増えました。
熱中症にしてもそうですが、いきなり「夏バテなのでしっかり水分を摂って休みましょう」では重要なものを見落とす可能性があります。まず何らかの“病気”が隠れていないかを考えます。ただ、倦怠感のみをヒントに考えるとありとあらゆる病気が候補に挙がってきます。風邪をはじめとした何らかの感染症、貧血、血糖の異常、甲状腺機能の異常、肝機能の異常、腎機能の異常、心不全、睡眠時無呼吸症候群、うつなど様々です。
そういった、“病気”らしいものが否定的であれば「夏バテ」かな?という考え方になるかと思います。
「夏バテ」を定義するとすれば、「夏に体調不良をきたすもの」という漠然としたものになるでしょう。その症状とはご存知の通り、だるさや食欲不振といったものです。
ではどうして夏以外には「〇バテ」がないのでしょう?冬だって決して心地良い気候なわけでもないですよね?
原因)
☑高温多湿による発汗異常
暑さで発汗が過剰になったり、逆に出にくくなったりすることで体温調節がうまくいかない。
☑室内外の温度差による自律神経の乱れ
激しい温度差で自律神経に変調をきたし、だるさや食欲不振が強くなる。
☑睡眠不足
熱帯夜のために、寝ているようでも十分な睡眠がとれていないことがあり、日中の疲労につながる。
予防)
☑食事
魔法のような食材があるわけではありませんので、結局は「バランスのいい食事」ということになってしまうのですが、その食事をするための食欲がわかないから問題なんだろ!と私なら思ってしまいます。私は夏バテしませんけど…笑
これは医学的な根拠に基づいたものでも何でもなく個人的な意見ですが、疲労回復に重要と言われるビタミン(B群,Cなど)はサプリやドリンクで簡単に手に入りますので、そういうものを補給するのは悪くないと思っています。
☑室温管理
室内外の温度差が5℃を超えると自律神経が乱れやすいそうです。確かに真昼間に外に出た後、エアコンの効いた部屋に戻ると27℃程度でも寒気がすることもあるなと思いますね。
☑適度な運動
熱中症のリスクが叫ばれる中、こうも暑いとあまり体を動かさなくなりがちです。灼熱ではない時間帯に軽く体を動かして、ぐっすり寝ることも重要のようです。
沢井製薬さんのサイトで下のようなものを見つけました。注意点としてご参考にされてはどうでしょうか?
https://www.sawai.co.jp/kenko-suishinka/theme/201407.html