みなさんこんばんは。
ご存知の方もおられると思いますが、今年は長めのお盆休みを頂戴し、入院・手術しておりました。
昨年末にベンチプレスというトレーニングで大胸筋が断裂していたんです。
ちなみに術後の経過は根性で良好です。
はじめての入院は暇なもので、久しぶりに時間を贅沢に使いました。
みなさんは漢字の「荻(おぎ)」と「萩(はぎ)」ってどっちがどっちか覚えられますか?
私はいつも迷うんです!
今回暇すぎて思いついたのが、「荻(おぎ)」の中の「けものへん」ってカタカナの「オ」に似てますよね。
だから「おぎ」
毎度のくだらない話ですみません。
「ほっぺたが痛い」という時に連想するものの筆頭におたふくかぜがあると思います。
このおたふくかぜは誰しもご存知の病気ではありますが、医者側にしてみると診断に迷うことが多いんです。
そもそもおたふくかぜとはどのような病気でしょうか?
簡単にまとめますと…
☑潜伏期は2-3週間。
☑片側もしくは両側の唾液腺の腫れや痛み、発熱などの症状が出るウイルス感染症。
☑1週間前後で軽快することが多い。有効な治療薬はなく、解熱鎮痛剤などの対症療法のみ。
☑登園や登校の目安は、「腫れが出て5日経過し」かつ「元気になっている」こと。他人にうつしやすい期間としては「腫れる1-2日前から」と言われる。
☑合併症として、髄膜炎、難聴、精巣炎などがある。
今回は「おたふくかぜ」ではなく「おたふくかぜもどき」のお話をしてみようと思います。
おたふくかぜは“流行性耳下腺炎”と言いますが、“反復性耳下腺炎”という病名をご存知でしょうか?
おたふくかぜ同様に耳下腺が腫れる病気なのですが、原因ははっきりしていません。おたふくかぜのウイルスとは異なるウイルスの感染なのか?アレルギー反応なのか?耳下腺の先天的な異常なのか?…
反復性耳下腺炎では細菌感染を考慮して抗生剤を処方することもありますが、基本的にはおたふくかぜと同じように対症療法です。こちらのケースは隔離は必要ありません。
おたふくかぜはほとんどが見た目による診断なので、反復性耳下腺炎との区別が非常に困難なことが多いんです。
大きな違いは…
おたふくかぜ→1度かかると繰り返さない。
反復性耳下腺炎→年に何度も発症することがある。
結局どちらなのかわからないことが多いため、おたふくかぜだった場合に登校や登園の制限が必要であることから、「おたふくかぜかもしれない」という管理になってしまいがちです。
治療の方向性は大差ありませんが、登校や登園が悩ましいですね。
“おたふくかぜ”なのか?“反復性耳下腺炎”なのか?
良い見分け方は……もう1回入院したら思いつくかな?(笑)