みなさんこんばんは。

 

本格的な猛暑が続きますがいかがお過ごしでしょうか?

体育会系で育った私は、「熱中症なんて根性が足らんだけや!」なんて思ってしまいそうになるんですが、熱中症の救急搬送はここにきて急増しています。

 

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https://www.fdma.go.jp/disaster/heatstroke/items/heatstroke_sokuhouti_20190729.pdf

 

くれぐれも暑さ対策や脱水対策をお忘れなく。

 

 

 

熱中症でなくとも体調を崩される方が多いですね。

“夏風邪”という言葉は医学用語ではないので医師が使うべきではないと思っていますが、“夏風邪”と総称されるものの中に、「熱以外に目立った症状や所見のない“風邪”」が少なくありません。

40℃近い高熱であることも珍しくはないのですが、冬場であればインフルエンザを気にするような病態であっても、この真夏にそれを疑うことはほとんどありません。

といいますのも、インフルエンザウイルスは「寒くて乾燥」している季候を好むためです。

診断というのは確率論で思考を進めますので、真夏にインフルエンザを疑う順番は必然的にずっと最後の方になります。

昨年の記事にも書いたのですが、インフルエンザは熱帯・亜熱帯地域では通年見られますし、日本は真夏でも南半球では真冬です。

お盆休みで海外旅行をご計画の方もいらっしゃるでしょうし、お休み明けにご友人や同僚の方が発熱していることもあるかもしれません。

 

実はインフルエンザの流行期に「インフルエンザらしい」症状の患者さんがいたら検査するまでもなくインフルエンザと診断してよい、と言われ始めています。

しかしながら、園や学校、職場ではまだまだ「診断をつけること=検査すること」という認識なので、社会的なニーズを考慮すると検査せざるを得ないという判断で私は検査しています。

 

通常この真夏にインフルエンザを疑うことはほとんどありませんが、ご自身もしくは周囲の方の状況で気になるケースは季節外れの検査をさせて頂くことがあるかもしれません。

この夏もインフルエンザ患者さん…いらっしゃいます!

注:あくまで真夏にインフルエンザはほとんどありませんので、過度の心配はご無用です。