みなさんこんばんは。
新型コロナウイルスの流行が関係しているのかどうかはわかりませんが、
この冬はインフルエンザが全く流行しませんでしたね。
私の予想は見事に外れました…
毎年猛威を振るうインフルエンザがここまで流行しないなんて想像だにできませんでした…
👇は兵庫県のインフルエンザの発生状況です。
http://www.hyogo-iphes.jp/kansen/HIDSC/2021/srv2021w08/2021-08w.pdf
この冬の動向(2020年後半:水色~2021年:赤色)はゼロ行進ですよね。
実は”コロナ禍”において、流行しなかった感染症はインフルエンザだけではないんです。
👇も兵庫県の報告ですが、ヘルパンギーナや咽頭結膜熱(アデノウイルス)、手足口病なんかも大幅に減少しました。
http://www.hyogo-iphes.jp/kansen/HIDSC/2020/srv2020w45/2020-45w.pdf
http://www.hyogo-iphes.jp/kansen/HIDSC/2020/srv2020w32/2020-32w.pdf
これらと同様に流行しなかったのがRSウイルスです。
http://www.hyogo-iphes.jp/kansen/HIDSC/2020/srv2020w53/2020-53w.pdf
やはり赤線の2020年は低空飛行ですよね。
しかしこのRSウイルスがここにきて増加傾向にあります。
👇は全国での発生数ですが、
https://www.niid.go.jp/niid/ja/10/2096-weeklygraph/1661-21rsv.html
2021年に入ってからは例年同様の増加傾向を示していますね。
ところで、そもそもRSウイルスってご存知でしょうか?
☑どんなウイルス?
発熱、咳、鼻水といった症状を引き起こす風邪ウイルスの一つで、2歳までにほぼ全員が一度は感染していると言われます。
☑何が問題なの?
特に乳幼児においては、強い喘鳴や呼吸困難を伴うほど重症化することがあります。
☑治療は?
RSウイルスそのものに対する治療薬はなく、対症療法(症状を和らげる治療)しかありません。
みなさん、新型コロナウイルスのインパクトは非常に強いとは思いますが、
感染症はそれだけではありません!
コロナ、コロナという単調な思考回路にならないようにしましょう。
自戒の念を込めて…