みなさんこんばんは。
突然ですが、
みなさんは食事の時、どういう順序で食べますか?
私は、好きなもの以外をすべて平らげてから最後に好きなものだけを食べます。
靴を履く時、どちらの足から履きますか?
私は、左足から履かないと気持ち悪くて仕方ないです。
最近、専門医でもない私へ発達のご相談が増えました。
先日は当院へいらしたことのない遠方の方からも、
このブログの発達関係の記事を読みましたとTwitterやInstagramで何人もの方からDMを頂きまして、
嬉しい限りです!
発達に関しては、必ずしも医師が”正解”をご案内できる領域ではないので、
同じ親目線に共感していただけたら幸いです。
今回も、あくまで専門医ではなく「一般小児科医かつ自閉症児の父」として、
自閉症児のこだわりについてお話してみようと思います。
これまでにもご紹介してきましたが、10歳の長男は自閉症です。
自閉症の特性の一つに「こだわりの強さ」があります。
時として、それは超人的な集中力ともなり得るわけですが、
家族にとっては迷惑極まりないものがほとんどです。(笑)
現在長男の最も迷惑なこだわりは、”Eテレ”です。
常にテレビのチャンネルをEテレにしておかないと、関西弁で言うところのババ怒りなんです。
次男がちょっとでもチャンネルを変えようものなら、
サイのような巨漢の長男が、小鹿のようにひ弱な次男に襲いかかり、
すぐさまEテレに戻してしまいます。
長男は必ずしもEテレの番組自体が好きなわけではなく、
囲碁や健康番組なんかの時間帯は見てもいないんです。
でも、チャンネルはEテレでないとダメらしいんです。
わけわかりませんよね?(笑)
そうなんです。
自閉症のこだわりは、わけがわからな過ぎて家族以外には理解してもらえないこともしばしばです。
来客中に帰宅した長男が突然Eテレの俳句番組にチャンネルを変えて、
結果として本人も含めて誰も見ていないなんて不思議な光景もわが家あるあるです。
中には家族であっても許容しきれないこだわりに発展することもあります。
我らが杉田家においては、
エレベーターへのこだわりが強すぎてマンションに住めなくなったり、
それこそEテレへのこだわりが強すぎて半年以上Eテレしか見られなくなったり、
次から次へとなかなかの局面が訪れます。
このブログの読者さんの中にも、お子さんのこだわりで悩んでいる方がいるかもしれません。
そのこだわりを強制終了させたくて仕方ない気持ちも120%わかりますが、
それを容認してもらえた時の本人は穏やかじゃありませんか?
きっといつの日かそのこだわりを卒業する時が来るはずです。
そしてまた次の厄介なこだわりが生まれるでしょうけど、それも必ず終わりが来ます。
杉田家はこだわりのお陰で、
戸建ての快適さを知りましたし、
みんなテレビを見なくても良くなりました。(笑)
きっとこだわっている本人も苦しんでいるはずなんです。
何とも言えないストレスがあるからこそ、こだわるんだと思いますし、
こだわりきれた時は落ち着くんだと思います。
周りが認めてあげた時の本人の瞳が物語っています。
長男のこだわりに付き合うのも杉田家のライフスタイルとして、
他の家庭がどうかなんて気にすることはやめました。
ちなみに…
杉田家でこだわりが一番強いのは…
冒頭からもお察しのように…
どうやらワタクシのようです…
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