みなさんこんにちは。

ゴールデンウィークが終わり、運動会やお泊り保育などの行事も多い5月ですが、体調を崩しているお子さんが若干多いようにも思えます。そうかと思えば梅雨がそこまで迫っており、梅雨は梅雨で喘息が悪化するケースも増えますし、みなさんご無理のないよう…

 

ところで、ゴールデンウィーク前から世間を騒がせている麻疹(はしか)ですが、少しピークを過ぎたようです。下は第20週(5月14日-20日)までの発生状況です。(国立感染症研究所のサイトより抜粋)

https://www.niid.go.jp/niid/ja/hassei/575-03.html

 

麻疹発生

 

第20週(5月14日-20日)の都道府県別ではわが故郷の福岡県が…

 

麻疹都道府県

 

 特に注目していただきたいのが、下のデータです。

 

麻疹年齢別

 

このデータに関して、私なりに噛み砕いて要点をまとめてみました。(統計学的考察ではありません)

☑ “大人”では予防接種歴を把握できていないことが多い。

☑ 1回のみの接種では不十分な可能性がある。(2回接種でも感染が起こり得る)

☑ 未接種の“子供”が目立つ。

 

そしてこれをどう教訓にするか?ですが、

☑ 予防接種歴を把握する。

☑ 2回接種が推奨。

 

“大人”の方

→接種歴が1回のみであれば、可及的速やかにもう1回接種。接種歴がない方は2回接種。ここで1回目と2回目の間隔をどれくらいあけるのが良いかという疑問が生じるのですが、はっきりとしたものはないようです。当院では3-6か月後に2回目の接種をおすすめしています。

“子供”の方

→「1歳になったら1回目、年長さんの学年に2回目」という基本を守る。今回緊急の対処で1歳の誕生日前に接種したとしても、誕生日後速やかに1回目として接種する。

 

 今回の流行、しかもゴールデンウィークに沖縄旅行の方も多かったためか、麻疹ワクチンへの関心が一気に高まっていたようですが、残念ながらそちらの熱も冷め気味なのかなという印象です。

 社会全体で流行を防ぐために、この機会にしっかりと見直しておきましょう。